各種検査・健康診断

各種検査

CT検査

近年、動物医療でもCT検査は身近になりつつありますが、導入している病院はまだ限られています。CT検査は、骨や内臓、腫瘍、血管などを立体的に詳しく確認できるため、レントゲンや超音波だけでは診断が難しい症例でも有用です。当院では、より正確な診断を行い、一頭一頭に合った治療計画を立てるために積極的にCT検査を導入しています。これにより、動物たちの健康回復や生活の質向上に役立てています。
より正確な診断・治療を行う目的のため、読影困難な症例に関しては画像診断医へ画像を送り、より正確・精密な診断を行えるようにしています。(その際に診断の説明までにお時間をいただくことがあります。)

CT検査でわかること

  • 骨折や関節の複雑な状態
  • 骨の変形頭部や脳の異常
  • 腫瘍の有無や位置胸部
  • 腹部の臓器の形態や腫瘍の広がり血管の形態や狭窄
  • 異常血流先天性異常や手術前の詳細な計画に必要な情報

内視鏡検査

内視鏡検査は、食道・胃・腸など消化管や呼吸器の内部を直接観察できる検査です。異物や腫瘍、炎症の有無を確認でき、必要に応じて組織の採取(生検)も行えます。
全身麻酔は必ず必要ですが、体への侵襲が少なく、より正確な診断や早期治療につなげることができます。

内視鏡検査でわかること

  • 食道・胃・腸の炎症や潰瘍などの有無・粘膜表層の腫瘍などの病変・異物の確認及び除去
  • 呼吸器(気管・気管支・鼻腔)・咽喉頭部・気管内部などの状態
  • 消化管内の出血や粘膜の異常部位
  • 必要に応じた組織採取(生検)による正確な診断

超音波検査

超音波検査は、痛みや負担が少なく動物に優しい検査で、腹部臓器や心臓の状態をリアルタイムで確認できます。臓器の大きさや形の異常、腫瘤や液体の有無、心臓の動きや血流の状態などを調べることができ、病気の早期発見や治療方針の決定に役立ちます。

超音波検査でわかること

  • 肝臓・腎臓・膀胱・脾臓など腹部臓器の形や大きさの異常
  • 腹水・胸水や腫瘍や臓器内の液体貯留などの有無
  • 心臓の構造や動き、血流の状態(心エコー)
  • 妊娠の有無や胎児の健康状態
  • 臓器の炎症や異常の早期発見

健康診断

動物は、人間よりも約4〜5倍のスピードで年を重ねます。そのため、わずか数か月の間でも体調や身体の状態が変化することがあり、注意が必要です。定期的に健康診断を受けることで、こうした変化や異常に早く気付くことができ、病気を軽い段階で発見し、早期治療につなげることができます。一方で、発見が遅れるほど治療は難しくなり、動物の身体への負担も大きくなってしまいます。だからこそ、定期的な健康診断はとても大切です。

受診の目安

犬・猫ともに、若いうちは年に1回の健康診断が目安ですが、高齢になるにつれて病気のリスクが高まります。
そのため、8歳頃からは犬・猫ともに、半年に1回の受診をおすすめしています。

検査項目

  • 血液検査

    赤血球・白血球・血小板の数値や形態を調べることで、貧血・脱水・感染症・炎症の有無を確認します。あわせて、肝臓や腎臓などの臓器の異常、栄養状態、脂質や代謝の状態についても評価します。

  • レントゲン検査

    胸部および腹部を撮影し、胸部では肺・気管・心臓の異常を、腹部では腎臓・肝臓・消化管の異常を調べます。また、血液検査や超音波検査ではわかりにくい骨の異常の確認も行います。

  • 尿検査

    尿に含まれる成分を調べることで、腎臓病・尿石症・糖尿病の兆候がないかを確認します。腎機能の低下を早期に発見するために重要な検査です。
    また、尿蛋白の検査も可能です。

  • 甲状腺ホルモン測定検査

    喉にある甲状腺が正常に機能しているかを調べる検査です。中高齢の犬・猫では、甲状腺の病気が見られることがあります。

  • 副腎皮質ホルモン測定検査

    腎臓の近くにある副腎の働きを調べる検査です。問診や身体検査の結果から副腎の病気が疑われる場合に実施します。